アイドル短歌まとめ 2006-12
俺だけのために生きたい夜もある ゲームをするぼくドラえもんです 山田涼介
家のウォークインクローゼットをゲーム部屋にしたという話を聞いて(多分山田くんだったと思うんですが)、押し入れで眠るドラえもんを連想して詠んだ歌です。
約束が知らないうちに増えていく あっちとこっちのどっちも大事
君が指す星に間違いなんかないランタンもいらない夜を行く 田中樹
信仰で誰かを殺すことはできないけど知らんぷりはできるの
もしもし、生けるすべてが24時を越えたよ、寝てる?起きてる?なんて
これもアイドルと自分の距離を詠んだ歌です。同じく24時という時間軸を生きているはずなのに、何をしているか、どこにいるかは全く知れないのは不思議だなと何回も思います。
跳ね上げた目尻に声を乗せてゆけ瞬く僕らメイド・イン・ラブ
きょもがアイライナーを北斗に借りた、みたいな話を聞いて、メイクってそこまでやるのか!と驚きました。肌塗るくらいで、いろいろやる人はメイクさんにしてもらっていると思っていたのですが、アイラインを自分で描いたりするんだな〜。キラキラアイドルするためにアイラインを引いてるなんて、愛しかないな…と思いました。
偶像にじがはいらない偶像虹が入らない自我はいらない
「偶像に自我はいらない」ってめちゃくちゃ怖い考えだけど、アイドルのファンってそういうとこある。
遠雷がまどろむ君の喉笛に棲むうつくしい蛇を呼んでる 渡辺翔太
この歌めちゃくちゃ自分で気に入ってます。すごく綺麗に詠めたと自負してる。しょっぴーの声を自分なりにうまく表現できたなーと思っています。
とめどなくこぼれる星が襟足をくすぐり消えて夏が燃えてく 中島裕翔
軽率にくれる命をもてあまし君は自ら今日を生きてる
毎日は続く どこかで終わるまで 明日の前に今日を話そう 薮宏太
深夜2時ガラスを融かす 葛藤を凌いだ純度100%の欲 #君の彼氏になりたい。
指切りをしてこの夜が終わるまで 朝日に溶けぬ夢を見ようよ 髙地優吾・松村北斗
ふたりで暗い夜も超えてきたんだなあ。